医療・介護系の仕事の意義

 病院で働く医者とか看護婦とか介護士とかに言えることだけど、援助や支援の目標は援助や支援に頼らなくても生きていける状態に持って行くことなんだよな。それって、自分たちと関わり合いにならないようになったら最高ってことだ。
 よくあるジョークに、病院の待合室で「あら、今日は○○さん居ないわね」「具合でも悪いのかしら」っていう会話があるけど。それと同じこと。
 矛盾してるというか。自分たちと関わり合いにならないことが目標ってのは、なんとも空しくないかな。

 と思ってたんだけど、援助者からさよならした人達は、自立して社会に出て行くんだよね。ということは、それを通して社会が豊かになるんだ。おー偉大じゃないか。
 やっぱり仕事を考える時には、その仕事だけを見るんじゃいけない。その仕事の先、社会の中での役割を考えなくっちゃあならない。
 別に医療や介護の職につくつもりはないけど、こういうことを突き詰めて考えることは大事だな。個別の職業に対する考えも変わるし、何より自分の労働観が形成される。しっかりした労働観がないと、就活の中で自分の軸がぶれそうだからなあ。