漫画「ザ・クレーター」 感想

そんなわけで。手塚治虫ザ・クレーター」の感想。今回読んだのは、秋田書店手塚治虫傑作選集1・2。
この作品は、1969年から70年にかけて少年チャンピオンで連載された連作短編シリーズだ。詳しい解説はザ・クレーター - Wikipediaを参照。
「空気の底」と同じく、一部の話はオチがいまいちだったりするものの、全体としては一定のクオリティを保っている。
内容は、「世にも奇妙な物語」的なものが多い。登場人物の周りで不思議なことが起こり、そこで人間心理がどう働くか、というところにこの作品の醍醐味がある。
僕が好きな話は、以下の通り。

  • 「二つのドラマ」
    • オチが良い
  • 「溶けた男」
    • だんだんと謎が解けていく感じが好き
  • 「風穴」
    • 恐怖感もありつつ、いい話にも持っていく。懐の深い一編
  • 「鈴が鳴った」
    • ちょっと構成力弱い気もするけど、ハム・エッグが好演しているので
  • 「海の姉弟
    • いやー 姉弟愛って本当にいいもんですねー 後味は悪いけどな!

手塚治虫傑作選集 (1)  ザ・クレーター 1

手塚治虫傑作選集 (1) ザ・クレーター 1

ザ・クレーター (1) (秋田文庫)

ザ・クレーター (1) (秋田文庫)