自己責任で社会が豊かになるか?(1)

で、中国やインドの人たちと競争する世界になっていくであろう今、
自分はどうすればいいのか、と学生時代に結構 悩んで出した自分なりの答えは、
普通だけど、自己投資をすること。それにかけるお金をケチらないということ。
ワーキングプア - wa-blo

 まさに自己責任で自分の価値を上げていかなきゃやっていけない世相なんだけど。本来、個人よりも国や社会が最も力を入れて、中国やインドの人的資源に対抗しなきゃいけない。

 自国の人的資源の価値向上を図らずに他国の人的資源を囲い込む。それで経済的には豊かになるかもしれない。けれども、自国の人的資源の価値は決して上がらない。例え中国やインドの人達を安い賃金で働かせてどれだけ利潤を増やしたとしても、ただそれだけだ。その人達は日本にはいない。これが決定的に痛いところ。お金が儲かっても、人間が育たない。

 自国の者を雇って働かせることで人的資源の価値が上がり、それが自国の本質的な価値上昇につながる。そして他国の追従によって、社会全体の価値もまた上がる。これが僕の考える一つの理想形だ。

 しっかりと育った人間さえいれば、大抵の問題にもぐらつかない国ができると思うんだけどなあ。何故かこの国は自国の人的資源の価値向上に関心がないように思える。