有害情報とは

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/6ce8ac492c3f703cea78f2d69afd22d5

うーん、有害情報ってなんだろうか。
炎上とか悪質なはてブコメとかって、ようは根拠のない誹謗中傷の類だろう。元記事ではその被害者が不愉快になるようなものが有害情報というニュアンスだった。いうなれば一次有害。僕が有害情報と聞いて考えたのは、コメント欄の誹謗中傷が事実だと誤解する読者が出てくる、いうなれば二次有害の場合のこと。なんか元記事では最初は一次有害の話をしてたのに最後の方で二次有害も含めてごっちゃになった感があるなあ。このエントリでは二次有害について考えてみよう。

例えば、事実と違うことを述べて読者を誤解させる文章だとしよう。ex.漫画家Aは女性である(実際には男性)。それで、Aが男だと思った読者が起こした行動がAに不利益を生み出したりしたら確かに有害だよね。でも、種明かしされててそれが広く一般に嘘だと分かってたら、当然だけど有害じゃないと思うんだ。何言ってんだこいつ、って笑われて終わりでしょ。それで、そういう無害化した情報が、「こんな嘘があって騙された人がいるから気をつけようね」っていう教科書的な事例紹介に使われるようになればむしろ有用になるんじゃないか。たとえ、その事例の内容自体が悲しい結果に終わっていてもね。

Webでは常に「これから」っていう概念が大事だ。「これから」その有害情報に騙される人を減らそうと努力するのがベターってこと。有害情報が不意に出てくるのもWebの一面だけど、有害情報を有用情報に臨機応変に変えることができるのもWebの力だと思うし、その力もメディアリテラシーの一つだと思う。発行した新聞はなかなか修正することが難しいけど、Webなら簡単だしね。嘘をつく者がいれば、種明かしをする人間もいる。どっちかというなら、種明かしをして嘘に惑う人を減らす方が僕は気持ち良いし、そういう風にWebを使っていけたらいいなあという、僕にとって有害情報はその程度の話。