ゲーム「神聖にして侵すべからず」 レビュー

そんなわけで。PULLTOPAVG神聖にして侵すべからず」を終えた。
とても雰囲気がよい作品で、全編通して非常に満足している。マイ・フェイバリット夏ゲーの一つになったよ。PULLTOP作品は初めてだったけれど、10周年記念作品だけあって総合力が高く、それこそ王侯貴族のようにもてなしてもらった気分で嬉しく思う。

所感

世間で言うところのシナリオゲーと萌えゲーの間を縫った作風はPULLTOP・朝妻ユタカ・丸谷秀人ラインの特徴であるようだ。
丸谷秀人氏については、紅茶の人@atslave)著「「ガラスみたいに透明で フィルムみたいに泳いでる」〜私論・丸谷秀人〜」(theoria「恋愛ゲーム総合論集2」所収)に詳しい。ルート別の感想を記す前に、この論考の中から本作について書かれた文章を引いておこう。以下は、十睡みちたか氏によるものと推測される希ルート以外の瑠波・澪里・操ルートについての記述である。

 どのルートもお話自体は間違いなくハッピーエンドだ。しかし、そこにたどり着くまでの道筋はけして綺麗事ばかりではないし、良い人もただ良いだけの人ではなく、また悪いだけの人もいない。顔の無いサブキャラを大量に駆使して風景を構築するのは氏の得意とするところだが、本作においてもゆのはな町のように、分校のように、しろくま町のように――猫庭の住人は太郎丸をも含めて全員がいきいきと動きまわっている。主人公とヒロインはお話の中心に確かに居るのだが、それでいて主役は彼らではなくむしろ彼らをとりまく世界そのもの――そういう印象すら受ける。
 そして、主人公とヒロインが反復と変奏のなかで関係を深めていく内に、彼らをとりまく世界も少しづつ変わってゆき、その変奏の一部となっていく。あるいは、変わらないことによって逆に二人の関係性の変化を際立たせる。
 前者は瑠波ルートや澪里ルートであり、後者は操ルートである――本作においてはそう言うことも可能だろう。
(前掲書)

このような作品把握に同意する。希ルートも加えた本編4ルートを通して、「敵は見えず、悪意は遠い世界で、それでもありふれて悩み苦しむ僕たちは、どうすれば前へ・高みへと進むことができるか」という問題意識を僕は読み取った。詳しくは各ルートで詳述しよう。
仁之丞氏が描く女の子たちは、立ち絵ではくっきりと麗しく、一枚絵では淡く柔らかに彩られ、瞳なんかは美しいゼリーのような質感があって惹きつけられる。
プレイしていて印象的だったのは、作中に生きる女の子たちの「かわいさ」がこれまで触れてきたどのゲームのそれとも違う、ということだ。どこがどう、と具体例を上げて言えないのが歯がゆいが、女の子というのはこういった時にかわいいのだな、と新たに気付かせてもらえた気がする。このブランドラインはおそらく、どのような瞬間(モーメント)、あるいは連続性(シークエンス)において女の子がかわいく見えるか、それをどのように捉え、切り取ってみせるか、という業を独自に磨き続けてきたんだと思う。
音楽ではタイトル画面曲「女王陛下の名の下に」やOPアレンジである「ノブレス・オブリージュ」、他に「わたしの生まれた日」「なんかおもしろいことやろう!」「ぼくたちの、明日」「彼女の王国」などが気に入った。OP曲「Anthem for Kingdom」・ED曲「夏の足あと」も好き。

澪里

初回プレイ時はごく自然に澪里ルートへ入ってた。正直ないい子だね。そして気高い人だった。

【澪里】「結局ね。私はこの歳になるまで、何にもしていなかったの」
【澪里】「友達も、今の仕事も、向こうから手を差し伸べてくれたからで私から何か掴んだ事は無いの」
【澪里】「だから、私、変わりたい。自分を変えるしか無い。そう思う。何としても変えるんだって」
(第6話『うそつくのに慣れないで』)

最初は他人に対して後手後手になるあまり「ぼっち」だった澪里が*1、だんだんと自分がこうしたい、と言えるようになっていく。澪里の内的なエネルギーには感じ入るところがあった。
7話、夏の空気感を心地よく感じながら、澪里とメールしたり電話したりするやりとりが好き。澪里の無防備さがやばい。
9話、正直このゲームで性的興奮しなかったしこれからすることもないだろう、と思ってたけど見込み違いだった。睦み合っている隼人と澪里のはしたなさったらない。「抱っこ」とか完全に頭おかしい。
11話。総じてこのゲームでは様式や儀式が強調される。隼人と澪里もまた、高い切符を買って電車に乗って遠くへ向かうという一式の行動をもって互いの心を確かめていく。隼人自身が言ってたとおり、彼はけっこう綱渡りをしていた。澪里にあそこまでやった後に初めて自分と澪里の似ているところを知る、ということは一歩間違えれば手遅れだったかもしれなくて。けれど、互いに心を手繰る手つきが丁寧で、僕は彼らに好感を持つ。
はっきりと言葉にされずとも、隼人と澪里が「高み」や「志(の高さ)」といったものについて語っていることは明白だろう。にも関わらず、話し合っている彼らの運動は横方向なんだよね、電車に乗ってるわけだから。高低の概念は巧妙にフェードアウトしている。車内の均衡が崩れる前に、富士山らしき山を既に通過したという描写があったことなんかも示唆的ではないかなあ。そして、「立ち上がった」末にバランスを崩して覆いかぶさってきた彼女を「見上げる」構図になるわけだ。しかして帰り道に現出するのが遥か上方に煌く「星空のパレード」であるという、このロマンティックが素晴らしい。
人は迷い歩きながらも、星があるから空を見上げることを志すのだろうか。それとも、強い意志をもって空を見上げた者への褒賞として星があるのだろうか。最初は前者だと思っていたけれど、もう一度読み返したら後者にも思えてきてわからなくなってしまった。
確かなものは、実の父ですら乗り越えるべき敵足りえない、そんな悪意なき世界でそれでも高みを目指す澪里の強さ。彼女の意志はこの上なく尊い

【操】「highcampusさんのために『ローマ調 ピーマンのフリーズドライナン(汗)』を作ってみたよ!」

操のおなかすいったー

いや、できれば『完食困難』をお願いします。
操は、おひさまのようで素敵な女の子だ。彼女とゆったり、夏の空気に揺蕩う日々はたいへん快かった。おひさまのために何かしてあげたい、と思う隼人にも共感してしまう。
このルートは瑠波ルートと対になっていて、王国の在り方について一つの見解を示している。中心となるのは隼人・操・瑠波の三人で、お話の途中では瑠波の強情な一面が見られる(そういったところもかわいい)。

【芳乃】「操ちゃんがいるとね、あんた達、年相応にみえてホッとするのよ。まぁ、それはあたしのエゴなんだけどね」
[…]
【芳乃】「背伸びしてる人間が、背伸びしてるのを自覚していないのはイタタタタってこと」
(第6話『お弁当は青空の下で』)

芳乃はそんな風に言う。操は隼人を指してこう告げる。

【操】「なんていうかな……手が届くところで、世界が収まっている感じ……」
(第8話『唐揚げだけじゃたりない』)

統合すると「手が届くところで背伸びして」小さな世界を支え続ける隼人(と瑠波)の姿が浮かび上がってくる。
そこへ操がコミットすることで世界がどのように変化するか/変化しないか、というところを見ていこう。
彼らの変化は優しくたおやかだ。

【操】「だねー。こうなったらどんな風に変わっていくのかを、一緒にわくわくどきどき楽しもうよ」
(第9話『ハチミツより甘く』)

そして、操のこうした態度自体が既に変化の兆しである。何故なら彼女は最初、隼人や瑠波との関係が変化することを恐れていたからだ。

【操】「きっとこわくなっちゃう時もあるけど、でもかわっていくのを怖がらないことにしたの。なにがあっても、だいじょうぶだから。ね」
(第9話『ハチミツより甘く』)

引用しながら改めて思うけど、操の台詞はひらがな多めで和む。操が瑠波との成り行きを隼人に託した時の「ライ麦パンの運命」という言い回しが好きだ。
さて、王国以外の全て、三人の楽園さえも捨てようという心づもりの瑠波に対して、隼人と操はそのような変化などありえないし望まないということを身をもって証立てる。

薫や国友や他の友達がいて、町の人達もいる。みんながいる。誰よりも操が僕のとなりにいてくれる。
【隼人】「そうか……」
そして、そのみんなの中には、当然瑠波もいるはずだ。
瑠波はひとりになんかなれない。なれるはずがない。
僕らがそんなことはさせない。
(第10話『ライ麦パンの気持ち』)

隼人はその道を"選んだ"が、操は"選んだ等と云う自覚は無"くそうしていた。心のままに行ったことで人を救える、なんていい子なんだろう。ついには、自らファルケンスレーベン国民となる旨を宣言し、これからの王国を変化させていく最初の一人となる。
操が瑠波や隼人に示したものは、人(国民)から始まる王国である。王国はありやなしや、それはわからない。しかし少なくとも王国を望む人間はここにこうして存在する。なら、そこから始めようというロジック。観念的な瑠波ルートに対して実体的な操ルートと位置づけられる。
"王国の夜明けをもたらすおひさま"としての超越性を持ちながら、"パン屋の娘"樫村操という一人の人間として新しい王国を始めていく。彼女が持つとてつもないポテンシャルにはただただ圧倒されるばかりだった。
そして、隼人の夢を肯定する操の笑顔ときたらもう。彼女の善性からくるものの見方は好ましくて、側に立って同じ風景を観たいと思う。本当に、どれだけ澄んだ瞳なら未来をあんなふうに見つめることができるんだろうね。

虫愛づる姫君。恋愛に関しては、希の攻撃力が高すぎてこちらはサンドバック状態だった。ヒロインズの中でも一番恥ずかしい台詞が多いんじゃないか。

【希】「……カブトさん、困りました」
突然、そんなことを言い出した。
【隼人】「困った?」
【希】「ちょっと考えてみたんですけど、どんなお友達より、カブトさんの方がいいんです」
(第9話『繭の見る夢』)

思案の末に困り顔でそんなこと言われたら即KOだよ。

【希】「数日間考えましたが、あなたのことが好きだという結論に達しました」
その日、突然来てもいいかと電話をしてきた希は、了解してから30分後、やって来るなりそう言った。
【隼人】「…………」
【希】「カブトさんは、いかがでしょうか?」
【隼人】「否定できない」
【希】「何を?」
【隼人】「今、そう言われて、嬉しいという気持ちを。だから間違いなく、僕も君のことが好きだ」
【希】「それでは……」
周囲を見回し、希が声を潜めた。
【希】「わたしたちは、相思相愛の仲なのですね?」
【隼人】「おそらく。……恋人同士になったんだと思う」
(第9話『繭の見る夢』)

手探りで一つ一つ形式的に恋情を確かにしていくこのカップルが僕は好き過ぎる。あと「夏ですよ!!」は今年の夏が来たら使おうと思う。
シナリオは、進行するにつれ新しい読み筋が現れては次々に脱臼していくのでそういう意味では読みにくい。アシダカさん→重要な存在だが終盤まであまり出番がない、響子さん→敵役になるかと思ったらNTRに目覚めて脱落、小太郎→隼人に希のことをお願いするも強くは干渉してこない、しゃべる野菜たち→一度きりの登場……などなど。この人物/キーワードを手がかりに読んでいけばいいのかな、という思い込みはことごとく裏切られる。気をつけないと「結局どういう話だったんだ」という感想を抱いてしまいそうだ。
これは希の物語だから、周辺を見るのではなく希そのものを見てあげよう。そうすれば、彼女の世界がきっとプレイヤーにも理解できるはずだ。
僕はと言えば、希が観る世界の変容にいたく感動した。リファレンスとしては「猫撫ディストーション」。というか「猫撫」を経由していたからこそ僕はこの話に馴染めたのではないか。ほら、「猫撫」と「猫庭」で猫つながりだし(そういうことではない)。僕が特に関心を寄せたのは、希が備えていた"観察者"という性質。そして「言葉」による他者と世界の読み替えだ。
友人に虫の名を授けるという試みは、他者を観察し自己内他者として取り込む希の心の動きを端的に表している。隼人は希にとっての他者である「諫見隼人」という名を封印し、自己内他者である「カブトさん」という名を拝受する。
この時舞台は希の世界=実蒔家の庭であるということにも留意しておこう。希の世界においては人と虫とは限りなく別け隔てない存在だ。
「虫も殺さぬ」「一寸の虫にも五分の魂」なんて僕たちは言うけれど、「も」という助詞から分かる通り、それらの言葉は前提として人と虫とを区別し、人の方がより高い価値を持つという認識を含んでいる。しかし、希の世界にはそうした前提はなかった。希は虫を殺さないが、それは例えば虫たちが人間よりも小さくか弱い存在だからではない。

【響子】「気付いていないのはあなたの方ですよ、諫見隼人様。お嬢様は虫にも人にも同じように接します」
【響子】「逆に言えばあのお方の中で、虫と人との境界線は非常に曖昧になっていると言うことです」
【隼人】「……例えそうであったとしても、希は好んで虫を傷つけたりはしません」
【響子】「しかし、助けることもしない。そうではありませんか?」
【隼人】「……」
【響子】「お嬢様は生まれついての観察者なのです。冷徹な目を持った、冷たい冷たい観察者。そこに、私は反応したのです」
【隼人】「ひょっとしたらそんな時期もあったかもしれません」
ハッキリした声で、僕は言った。心を強く持て、隼人。でないと響子さんに呑み込まれそうだ。
【隼人】「だけど今は違う。希は何故観察しているのかを考え始めました。ただの観察者でいることから、踏み出したのです」
【響子】「……そう。あなたが変えてしまった」
(第11話『見えない未来と温もりと』)

隼人と交わることで希の言葉=認識は変わっていく。「カブトさん」という自己内他者から「隼人さん」という他者へ。同時に、「カイコ」という自己内自己(セルフイメージ)から「クワゴ」、そして「実蒔希」という自己へ。こうして、隼人と希は真に恋人となった。
一方で、隼人も希から影響を受け農業を志すわけだが、その際に野菜という自己内他者を生み出し、彼らの言葉を意識している。

【希】「おなじ生き物同士、意思が通じ合えないなんてことは、絶対にないんです」
[…]
野菜の色やツヤ、あるいは成長の促進具合……物言わぬ彼らの、それを『言葉』として僕は学ぼう。
(第9話『繭の見る夢』)

希にとっての虫ほどには焦点が当たらないため、隼人にとっての野菜をどのように取り扱えばいいのか迷うところもある。"物言わぬ"としつつ野菜が人語でしゃべる場面があったりして(トマトたちから王国に留まるよう引き止められるシーンはかなり怖い)、いまいち固まってない感じがするんだよね。結局隼人が野菜の言葉というコードを最後まで保持したのかどうかも読み取れなかったし。
視点を希に戻そう。最終的に、希は神聖にして侵すべからざる彼女の世界から彼女が観た外の世界への越境性を持つに至る。しかし、他者を獲得した希は、自己内他者を決定的に喪失してしまう。エピローグで情感を伴って描かれるのは、希と彼女の自己内他者たるアシダカさんの別離である。
希はアシダカさんの声が聞こえなくなってしまったという。虫と通わせる言葉を失ったということ、これこそが響子が指摘した希の最たる変化である。虫は言葉を持たず、人と分かたれる。彼女が観たのはそんな世界だ。
けれど、それは決して冷厳な世界ではない。たとえ言葉を失くしても、他者となったアシダカグモにだってきっと意思はあるのだから。希が告げた「さよなら」と「ありがとう」には、一縷の空しさもなかった。

瑠波

小首を傾げた立ち姿がかわいい瑠波。彼女にまつわるお話は、まさに王たる者の物語だった。つまり、――

人は誰しも、人生の王様

ご挨拶 | PULLTOPブログ

――僕たちの物語でもある。彼女が再興したのは、(操ルートの実体的なそれに対して)観念からなる王国だった。
瑠波ルートについては、以下のエントリが参考になったので紹介する。
人生の孤独と「神聖にして侵すべからず」 - Vacant Lot

「我は猫庭の女王であるからな」
瑠波のシナリオのテーマは「王権の探索」。
女王を名乗りながらも、瑠波の手に王権はなく、それにもかかわらず女王として振る舞わなければならない。それが瑠波の抱える苦しみだった。
実は瑠波の手には王権はある。ただしそれは瑠波と隼人の二人だけの、もうひとつの王国のものなのだ。この王国の二重性こそが瑠波を苦しめていたのだけれど、瑠波が実際に王国を終わらせようとするまで、表に現れることはなかった。
「そして我は、女王では無い」
[…]
そして瑠波は最後に王権を見つけだす。それは彼女が隼人と二人でやってきた「茶番」そのものだったのだ。二人きりの王国は、小さくとも、確かな王国だった。だからこそ瑠波は王権を手にできた。それに実体はないけれど、それでも人と人とを繋ぐことは出来る。そうして何も出来ない子供だった二人は繋がったのだから。

人生の孤独と「神聖にして侵すべからず」 - Vacant Lot

もう僕が付け加えて書くことないよねこれ……。「王権の探索」「王国の二重性」といったキーワードには頷くばかりだ。toiroさんにこの文章を書かせるに至ったサークルNH3の「ぼくらのあいした江古田」も一度読んでみたい。隼人の糾弾については原文に触れるまではとりあえずスルーで。
王は孤独な存在であり、人は"虫や動物のように独りで生きられない"(希、瑠波ルート第6話『女王陛下は雨模様』)。人が誰しも人生の王様であるのなら、果たしてその生は孤独であるのだろうか……とか考え始めるとすごく重たい気分になる。
しかし、厳然として王国は今まさに、そこに/ここにある。物語を僕たちの手に明け渡してくれた、という点でこのルートはいい総括であったし、最後にプレイしてよかったと思えた。

総評

本作はおそらく、フラットな人間にはリーチしえない。心底困っているわけではないし、かといって他人に力を貸すほどの余裕もないような人々には。

という意見もある。まあだから例えば希ルートとかわかんない人はわかんないままでいいと思うんだよね。理解できない方がある意味幸せだよ。
それでも、敵は見えず、悪意は遠い世界で、ありふれて悩み苦しむ僕たちにとって、この物語は救いとなる。
惚れたのは澪里の気高さ、操にはただ感服するばかり、語り甲斐があるのは希の世界、瑠波にはかける言葉もない。
星空を見上げよう。おひさまに手をかざそう。共に生きる者の言葉に耳を傾けよう。生まれ持った王権を誇りとして。
神聖にして侵すべからず」、ちっぽけな戴冠式は終わった。

余談

生徒会長:青山ゆかりさんの声が本当に気持ち悪くて、これは最高のキャスティングだと言っていい。他者性(自分とは違う人間であるという異質な感覚)溢れすぎでしょう。瑠波ルートでは人間らしい一面が見られて嬉しいような悲しいような……
作中に出てくる食べ物はなにかと細かく描写されていて感心する。ざっとしたレシピを書いてある料理もあるから真似して作ってみたくなる。「まじこい(S)」「まほよ」なども含め、食事が美味しそうな作品は名作だという法則が僕の中にできあがりつつある。
神聖にして侵すべからず[アダルト]
神聖にして侵すべからず [アダルト]

*1:あまりに居た堪れなくてWebサイトのミニゲームもクリアしたよ!