ゲーム「南国あばんちゅ〜る」 感想

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そんなわけで。「巫女神あばんちゅ〜る」に含まれた「ぼくの巫女神さま」「巫女さんは幼妻」 感想の続きとして、「南国あばんちゅ〜る」について書く。
今回もSleepHook+ssupiを使ってCPU負荷軽減・バックグラウンド動作可の状態で遊んだ。プレイ時間はぶっ続けで5時間くらい。

2

本作は11エンドからなり、5人のヒロインにそれぞれ純愛ルート、ハーレムルートが存在し、南国ハーレムというグランドエンド的なものが最後に用意されている。純愛は互いに誠実な恋愛として、ハーレムは「女の子だってほんとうはエッチなんだ」をコンセプトに、主人公とヒロインがくっつくという内容。この手の構成を取ったゲームにはありがちなことだが、各ルートの尺は短いので、勢いよくプレイしていけば速攻で終わらせることができる。
お話は、親戚のツテからアルバイトをすることになった主人公・恭介が、南の島でカメラマン助手をやりながらモデルさんを始めとしたヒロインたちとひと夏のアバンチュールを経験するというもの。設定的にもあっさり短い話が要請されているわけだね。
天織龍樹さんの原画は出来不出来にムラがある感じで、よい絵もあるんだけど全体的には今ひとつ。目の大きさなどが不安定で、一部の絵は別のグラフィッカーがヘルプで描いたと言われても納得するレベルだった。立ち絵の水着パターンは豊富だし、キャラクター紹介のイラストなんかはほんとにかわいいのに…… トラヴュランスのライトなノリには合っている。

3 ヒロイン

興味が出て、各担当声優さんの経歴を調べたらゼロ年代中盤以降不明になってる人が多くて悲しい。ついでに言うと、ボイスは一部音割れしていたりして録音が悪かった。

瑞樹

パッケージヒロインらしく真っ当なシナリオだった。プレイ時間が短いため、実際ひと夏の幻だと思えてしまう。ハーレムでは優樹との姉妹丼がおいしい。

優樹

瑞樹の気弱な妹として、既視感あふれる展開を披露してくれた。濡れ場よりもむしろ出会いのシーンやバナナを咥えてる一枚絵の方がかわいい。

麻子

恭介の叔母であり未亡人。この人のおかげでゲームに最低限の締まりが出ている。とはいえ酔った勢いでやらかしちゃったりするんだけどね。ハーレムルートでは貴美と年上巨乳コンビを組んで恭介を攻める。

ゆり

都会に憧れる田舎の女の子は、日焼け褐色肌と水着跡の色合いが素敵な娘だった。声は独特で軽く考えなしなところがある。このヒロインのみハーレムルートでも複数プレイはないので、どこがハーレムやねんという話だが最後に念願の都会に出て夜景を見ながらHするというシーンはよかった。

貴美

恭介からすると一つ上のお姉さんモデルで、ヒロインの中では最も性的に奔放だった。純愛ルートのシナリオはある意味一番あばんちゅ〜るしていたかもしれない。僕も本作では彼女が一番好き。

4

ヤリゲーとして最低限成り立ってはいるものの凡作の域を超えないというのが総評になる。「ぼくの巫女神さま」および「巫女さんは幼妻」と比較しても満足度でやや劣る。絵買いした者としては原画を活かしてくれないと高評価はできない。ただ、齋藤紀子さんの歌はいい味出してたと思うし、おまけモードの意匠も好みだった。
これで天織龍樹さん原画のエロゲは全て終えたわけだけど、もう一回どこかで原画やってくれないかなー 猫耳とセクシーランジェリーをメインにした抜きゲーとかに参加したら最強だろうに。

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