ゲーム「彼女と彼女と私の七日」 感想

そんなわけで。Lilies Projectの同人ゲーム「彼女と彼女と私の七日」をプレイした。
佳作である。途中までは自分に合わないかなー と思っていたんだけど、終わってみるとそれなりに満足していた。
登場人物各人の価値観や人生を物語の終盤で強引に一纏めにしなかったことには好感が持てる。
正しくあっても、力を持っていても、人であるかぎり"誰だって、無敵ではない"。心が赤錆びないように、互いを磨き上げ支え合う他人を、人は求めずにいられない。これは自身の正しさや他者の力を認めた後だからこそ響く言葉であって。そうすると、絢子のお母さんやファティエットの役割も見えてくるよね。
絵は主人公・絢子が責められてるシーンのものが特に良かった。乳首責めに対するこだわりや雅の能力を利用した変則攻めなど、しっかりした見所はある。
音楽は「彼女と彼女と私のこれから」「Night Harp」「桜道にて」あたりが気に入った。
UIはけっこう僕好みで、クリックorホイール送りするとオートモードが途切れること以外はエンジンに概ね満足している。タイトル画面のトゥインクルマウスカーソルや各話アイキャッチも綺麗だったし。
最後に、こんなゲームをフリーで公開することの意味についてはえびさんのレビューが参考になった。自分が購入した値段に比して満足できたか云々といった評価はなるべくしないようにしているんだけど、考えずにはいられないのが人情というものか。
えびさんの「彼女と彼女と私の七日 -Seven days with the Ghost-」の感想