漫画「空気の底」 感想

そんなわけで。手塚治虫傑作選集、「空気の底」の感想。
これはサスペンス・ホラー系の短編集である。人が死ぬ話ばっかりなので、気が滅入らないと言えば嘘になる。
しかし、その恐怖の描写は一見の価値有り。技巧的なプロットの妙を見せたいだけちゃうんか、みたいな作品もあるけど、全体としては恐怖短編集としてうまくまとまっている。
気に入った話は、表題作「空気の底」。短編でありながら、ループする命を描く作風は「火の鳥」を思い出させる。

空気の底―The best 16 stories by Osamu Tezuka (秋田文庫)

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