then-d氏の訃報について

恋愛ゲーム評論サークルtheoriaのthen-d( d:id:then-d )さん、本名 遠藤浩(えんどう ゆたか)さんは以前より病気療養中でしたが、2014/12/11 早朝に逝去されました

通夜・告別式は下記の通り行われるとのことです

通夜 12月18日18時から

告別式 12月19日11時から

共に代々幡斎場( 〒151-0066 東京都渋谷区西原2-42-1 )にて

以上、故人のご冥福をお祈りすると共に、謹んでお知らせ申し上げます。

訃報 then-dさん - RyuAraiの日記 - lovegame30x30グループ



まずは謹んで哀悼の意を表します。
then-d氏には大変お世話になりました。
私のWeb上における美少女ゲームクラスタの方々との交流は2009〜2010年頃に始まりました。あの時期に氏の同人誌企画「恋愛ゲームシナリオライタ論集 30人×30説+」を知り、その参加者たちをフォローし始めたことが現在の交友関係の礎となっています。サークルtheoriaの主催としてthen-d氏が交流の基点を作られたことをありがたく思います。
そして、その後私自身も同人誌「恋愛ゲームシナリオライタ論集2 +10人×10説」の企画に挙手し、参加いたしました。拙論「タカヒロ論『憧れのあとさき』」を発表する場を与えていただいたこと(文章量が増大し約4万字になってしまった原稿を快く収録していただきました)は感謝しきれません。
「10人10説」の後もthen-d氏は精力的な活動を続けられていました。私は氏とTwitter上で時折やりとりしつつ、「恋愛ゲーム総合論集」シリーズ企画に読者として参加するという形で応援させてもらいました。
私がthen-d氏と直接にお会いしたことは2回あります。
最初は2010年に京都大学で行われた岸誠二麻枝准による「Angel Beats!」講演会の場で、この時はお互いの時間の都合もあり、ご挨拶と「10人10説」に参加させてもらった謝意を伝えただけであったと記憶しています。
次は4年後の今年、2014年3月1日、氏より連絡をいただき、京都で個人的にお会いしました。それまで密に連絡を取り合うといった間柄ではなかったので驚きましたが、憎からず思ってもらっていたことを嬉しく感じました。イノダコーヒー本店でコーヒーを飲みながら楽しくお話することができ、よい思い出になっております。
then-d氏の闘病生活について、その時説明を受けました。お会いする少し前、氏のTwitterの投稿内容にある種の危うさを感じており、お身体を心配していたところでした。あの頃は一時的に快方に向かわれていたものの、今後に不安もあるという話でした。今振り返ると、あの日のthen-d氏は命あるうちに誰かに何かを伝えたいという、まさに懸命の想いがあったように感じています。
印象深いのは「うた∽かた」というアニメについて語っておられたことです。私はこの作品を視聴したことはないのですが、then-d氏は喫茶店の中でゆうに一時間は熱のこもった全話解説を披露して下さり、なんと愛の深いことかと感心しておりました。一度観てみたいと思います。
then-d氏のTwitterは3月29日を最後に投稿が途絶えていましたが、もとよりお忙しい方なので過剰な心配はしていませんでした。しかし、それから半年ほど過ぎ、10月頃に雪踏駄氏よりthen-d氏の容態悪化の旨、連絡を受けました。それから今日まで、覚悟もしていたため、こうして文章を書ける程度にはthen-d氏の訃報を受け止めることができています。
それでも、辛いです。胸が苦しいです。
一緒に「天体のメソッド」の感想を話し合ったり、「Angel Beats!」の続報を楽しんだりしたかったです。
残念でなりません。
then-dさんから私なりに学んだことを、私の今後の生に活かしていきたいと思います。それがthen-dさんの生に花を添えることになるのかはわかりませんが、そうしたいと思います。
ありがとうございました。