アニメ「ねらわれた学園」 感想

人や物がよく回るアニメだった。あとすっごいエロい。でも清潔感ある。画面光る。エモい。
そんなわけで。rakankaさんとaquirax_kさんがやたらと推しててyukimura_anzuさんも観てたという影響で僕も映画館に足を運んだのでお三人に感謝。makoto_hajimeさんとpetro_vichさんも鑑賞後のお話に付き合っていただいてありがとうございます。

回転

前半は動きに注目して観ていた。
冒頭の海岸のシーンで、ナツキの身振り手振りがすごく過剰気味だなー 舞台の上で遠くの観客にも何やってるか伝わるように意識した時の動きみたいだ、とか思っていた。その後も横回転や縦回転を駆使して動き回るナツキを観ていると楽しかった。飛び石飛んだり、カホリに抱きついて回ったり、屋根伝いに宙返りしたりね。
生徒会長のペン回しもよかった。一瞬だけどものすごい勢いで回転してるし、光が反射するところで引きこまれた。

エロい

カホリは京極に対するリアクションでビックンビックンしてる様が非常にエロかった。それでいて上品さを保った画面になっていて満足。花澤さんの声のおかげなのか?
ナツキは特定のシーン単位では覚えてないけど、全般的に健康的にエロい感じがしていた。
エロい言いたいだけちゃうんか。

綺麗な画面

光ピカーッ、桜の花びらヒュアーッ、水平線スパーッって感じですごく綺麗(伝われ)。
本編ではいろいろな形で桜の花びらが映る。僕がいっとう綺麗だと思ったのは、線路沿いに撒かれた花びらが電車が通り過ぎるとともに吹き上がるところ。

エモい

同じ「片想いする者」としてケンジの気持ちがわかる、というナツキの言葉はとても好ましい。同じ立場、同じ境遇、同じポジションといったところに僕は弱い。ナツキの語りに「幼なじみというポジション」なるフレーズがあったと思うけど、それを自ら捨てることで新しいポジションに立つんだ。いいよなあ。
ケンジが海パンで殴りこむシーンは盛り上がった。チャックが開いてて失敗、を二回繰り返したのはあそこで「海パンだから恥ずかしくないもん」をやるためだったのか! あれ以上は恥ずかしくなりようがないもんな、全裸にでもならない限り。
生徒会室を出るときに、みんなの視線がケンジとナツキに集まるところが好き。きっと憧れるよ。
 
京極とカホリはエンドパートでポケモンみたいになった彼と彼女が視線を交錯させるところが最高にエモかった。
 
yukimura_anzuさんのアニメ「リトルバスターズ!」感想で

というくだりがあって、本作もそういうところあるよなーと。
ケンジのおじいさんや京極のお父さんに起こったこと、カホリのお父さんや京極のお母さんに起こったこと。ケンジとナツキに起こったこと。そういった様々なことがらの因果関係がはっきりと語られるわけではない。
だけど、そこに踏み込まなくても、自分に見て取れるだけのことから、誰かが誰かにいてほしいと思う。誰かにいてほしいと思われて、いま自分がここにいる。それが貴いと感じている。
だから、僕が原作・過去映像化作品に触れてないこともあってわからなかったことは多いけど(おじいさんが倒れた理由とか)、あまり裏設定的な部分へアクセスしたいという欲求はないかな。これは本作に限らず最近の僕自身の傾向でもある。

2012-11-25 14:41追記

そうそう、"もうそれだけでいいよ"という感覚に近いかも。

関連

パンフよりガイドブックのほうが充実しているという情報あり。

公式ガイドブック ねらわれた学園
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ねらわれた学園 オリジナルサウンドトラック
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音楽担当は村井秀清さん。よいピアノだった。
村井秀清 SPECIAL SITE
銀色飛行船(初回生産限定盤)(Blu-ray Disc付)
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ねらわれた学園 (講談社文庫)
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