年始挨拶と2011年の抱負

そんなわけで。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
新年を気持ちよくスタートするために、2010年を振り返りつつ2011年の抱負を述べていこう。
僕の個人史として2010年を漢字一字で表すと「時」になる。昨年は例年にもまして時間やタイミングの大切さを実感することがあった。好事も悪事も起こるべくして起こる。時流を把握し、時節の変化に対して鋭敏にならなくてはなあ、と思った。
2010年のWebアクティビティはTwitterニコニコ生放送が中心だった。2009年はTwitter上で東方Project系の人と絡むことが多かったが、2010年は主に美少女ゲーム系の人たちと関係を持つようになった。ニコ生の放送内容も美少女ゲーム雑談をメインコンテンツにしている。
昨年はそうして築いてきた人間関係に楽しませてもらったり、助けてもらうことが何度かあり、非常に感謝している。Webで知り合った人とオフで会うということも久しぶりに経験した。
なかでも、「恋愛ゲームシナリオライタ論集2 +10人10説」に一執筆者として参加できたことは光栄だった。自分の文章があれだけしっかりした書籍に載るというのは初めてで、貴重な体験をさせてもらいありがたく思っている。
Webサービスでいうならもちろんはてブも続けているけど、最近はコメント率が低くなってしまっている。はてブのソーシャル機能よりTwitterのソーシャル機能の方が魅力的であると言ってしまえばそれまでだ。しかし、はてブはコメントを付けてこそ生きるサービスだと思っているので、なんとか改善したい。
このブログについては、なんとか更新頻度を上げようと努力した。結果、2009年の約2倍、50以上の記事を投稿できた。*1とはいえまだ週一ペースなので、今後も質を保ったままより高い頻度の更新を目指していく。
さて、2011年における僕の抱負を漢字一字で表すと「証」になる。今年は、いろんなものに対して証を立てる年にしたいと思っている。Webでは僕の生活を洗いざらい明らかにしているわけではないから抽象的な言い方になるけれども、社会におけるある種の証明が僕に求められることはまず間違いない。そこで、今までの人生で自分が成してきたこと、その価値を世に問うことが必要になってくるだろう。
うまくやりたいものだ。
「証」についてもう少し違う角度から話をしよう。僕はこれまで数え切れないほどの作品*2と出会い、それらに心を動かされ、現在を生きる活力を得てきた。そして、ある作品の素晴らしさを広く世の中に伝えたいと思った時、僕はインターネットを使って言葉を発信することが可能な世界に生きているし、実際にそうしてきた。
けれど、自分の言葉にどれだけの力があるだろうか。誰かに伝える言葉を磨く一方で、その言葉を発する僕は未だ何者でもない、という無力感がつきまとう。現在を生きる活力を得た。それは確かだ。では、そんな力を得た僕はこの世界で何を成し、それをどのように他者から、社会から、世界から認識された? 何も成してなどいないし、認識もされていないのではないか?
僕は心が弱い人間だから、もしも満たされないまま死ぬようなことがあれば、こう思ってしまうかもしれない。「あれだけ多くの素晴らしい作品に触れてきたことは、無意味だったんじゃないか。だって、今僕はこんなに惨めに死んでいく」。
違う。そうではない。そうではないんだ。僕がこれまで出会ってきた全ての作品には意味があるんだ。僕の世界に在る何もかもが詩になるものなんだ。僕はそれを証明しなくてはならない。「あの作品のあの言葉があったから、これを成し遂げることができた」。そんなささやかな誤魔化しでいい。弱い心を持った僕が安らかに眠るためには、きっとそうする他ない。そのために、僕はこの世界で何かを成さずにはいられない。それが証を立てるということだ。
故に、「証」
知己朋友におかれては、こんな僕を温かく見守っていただければ幸いである。

*1:ちなみに、2009年はサブブログ「まじこい4ever」の更新に注力していたし、2010年ははてなグループついったー部やTogetterにTwitterのまとめを掲載していたので、Webにアップしたエントリ数はさらに多い。

*2:美少女ゲーム・アニメ・漫画・小説・ラノベ・音楽・ニコ動・新書・批評etc